石井あきら

石井あきら

議会報告:平成29年9月定例議会

小美玉市第2次総合計画前期基本計画について


議事録

石井旭 議席5番、石井旭です。

それでは、通告に従いまして順次質問いたします。

小美玉市第2次総合計画前期基本計画について質問いたします。

昨年の第4回定例会におきまして、策定に向けての方向性や重点施策を踏まえ、事前の進捗状況につきまして質問をさせていただきました。このたび第2次総合計画前期基本計画の骨子(案)が示されましたが、市の将来像を踏まえ、今後の策定に向けて総合計画審議会やまちづくりワークショップなどの意見を生かしながら進めていくとは思いますが、第2次総合計画の重点施策をどのように考えているのか、また、個別施策について、特に公共交通の充実について提案を踏まえて伺います。

まず、前段で小美玉市第2次総合計画基本構想でございますが、小美玉市のまちづくりの基本理念として、協働、連携、そしてチャレンジ、ふるさと文化、そしてシビックプライド、人、物、情報の交流、そして発信の3つの基本理念が示されました。

協働、連携、そしてチャレンジでは、市民と行政のパートナーシップの強化、まさに市民協働、連携の深化でございます。そして、市民が地域活性化の担い手となれるような取り組み、市民チャレンジの後押し、またふるさと文化、そしてシビックプライド、霞ヶ浦を代表とする小美玉市の自然、かけがえのない財産、まさにふるさとです。地域の祭りなど伝統文化の継承、そして我が小美玉市の郷土に誇りと愛着を持つというシビックプライド、さらには小美玉市の地域が持つ発展可能性、茨城空港を核としたインバウンドなど、グローバル化に対応した人、物、情報の交流促進、また「住んでみたい」、「住むならここ」の定住促進、そして小美玉市の魅力を発信するというしっかりとした基本理念が示されておりました。

また、市民が最も注目するまちづくりの将来像として、人、物、地域が輝き、羽ばたくダイヤモンドシティ、見つける、磨く、光を当てる、すばらしい将来像が示されました。羽ばたくダイヤモンドシティ、いい響きですね。人、物、地域、全てが輝き、本当に小美玉市が羽ばたいてほしいと思います。そういうまちづくりをしていただきたいと思います。そのためには、基本理念にもありますように、まずはしっかりと小美玉市の魅力を発信することだと思います。

さて、第2次総合計画前期基本計画では、基本施策として第1章「みんなの力で磨くまちづくり」、第2章「人を育てる学びの場づくり」、第3章「誰もがいきいきと暮らせる社会づくり」、第4章「仕事と暮らしを創造する環境づくり」、第5章「安全・安心な生活を支える体制づくり」の5章に分かれており、それぞれ数々の基本施策が示されており、さらに個別施策により具体的な施策が示されておりました。

そこで、何点か質問をさせていただきます。

まず、1点目として、総合計画審議会の開催状況について質問いたします。

昨年の第4回定例会の一般質問におきまして、後期基本計画の3つの重点施策の検証結果について質問いたしました。その際、市長の答弁によりますと、まだ第1回の審議会が開催されておらず、その審議会への報告後、説明をさせていただくとの答弁でありました。

重点施策1では、地域内の交流の深化を目指すとしており、地域コミュニティの深化を目指す重点施策が挙げられておりました。重点施策2では、市内外との交流の活性化を目指すとしており、茨城空港を活用した人の交流、産業の交流、情報の交流が進む環境を目指す重点施策が挙げられておりました。また、重点施策3では、安全で安心できる環境を目指すとしており、東日本大震災を経験し、市民の防災意識が変わる中、地震、水害、火災などに対する市の対策など、安全・安心な環境づくりを目指す重点施策が挙げられておりました。これら3つの重点施策の検証結果について、改めて伺います。

次に、2点目としまして、第2次総合計画まちづくりワークショップの活用として、今後どのように進めていくのか伺います。

前回の質問の際、市長の答弁では、公募された市民の方や茨城大学の学生、そしてリーダー役として市の職員など28名で、4つのテーマについて検討されたと伺っております。第1回のまちづくりワークショップが昨年の10月16日にアピオスで開催されておりますが、今回、第2次総合計画前期基本計画の骨子(案)が示されましたので、さらに検討するなど、まちづくりを考える上で大変有意義な取り組みだと思います。小美玉市の魅力、資源を再確認し、まちづくりに生かしていくことが重要であると思います。今後どのように進めていくのか伺います。

次に、3点目、第2次総合計画前期基本計画の重点施策について伺います。

これにつきましては、昨年の第4回定例会の際、市長の答弁では、前総合計画の達成状況や国・県の動向、そして市の将来像を見据えて実効性の高い施策を検討して、希望の持てる明るい将来を見据えて総合戦略を示した、ダイヤモンドシティを目指し、総合計画を策定すると伺いました。前総合計画では、後期基本計画において重点施策が示されておりましたが、第2次総合計画前期基本計画の今回から入れられないものなのでしょうか。前計画同様、後期基本計画から入れられるのか見解を伺います。

次に、4点目、個別施策について、公共交通の充実について伺います。

これは第2次総合計画前期基本計画の第4章「仕事と暮らしを創造する環境づくり」、基本施策、道路体系、公共交通の充実について、そして個別施策として公共交通の充実について示されております。まず、つくばエクスプレスの茨城空港までの延伸につきましては、昨年の第4回定例会の一般質問におきまして提案させていただきましたが、今回この個別施策の具体施策に新規としましてきっちりと入っておりました。改めて感謝申し上げます。

つくばエクスプレスの茨城空港までの延伸につきましては、前回も申し上げましたが、小美玉市の将来像に向け、広域交通網の施策は重要な柱の一つであると思います。今回も紹介させていただきますが、昨年12月1日につくばのホテルで行われました茨城県南まちづくり構想会議に参加させていただき、筑波大教授による基調講演や「つくばエクスプレス最強のまちづくり」著者などと意見交換を行う機会がありました。驚くことに、両氏とも茨城空港への延伸を強く主張されておりました。さらには、昨年、茨城県議会第4回定例会におきまして、県南選出の県議会議員がつくばエクスプレスの常磐線への接続について質問をしております。

つくばエクスプレスは乗車人数が増加しており、平成28年度速報で1日当たり平均乗車人数が約35万人あるそうです。沿線地域は開発が進み、住宅地や商業施設がつくられ、人口がふえ続けているとのことです。しかしながら、つくばエクスプレスはつくば駅でとまっております。このため、定住人口、交流人口の増加による地域の活性化効果は県南地域の一部、いわゆるつくば周辺にとどまっている状況であります。もっと広域的に波及できれば県全体の活性化につながるとして、つくばエクスプレスを土浦駅まで延伸し、常磐線との接続を実現することを提案しております。

このように、つくばエクスプレスのつくばからの延伸に向け、議論が活発化する中、第2次総合計画前期基本計画においてつくばエクスプレスの茨城空港への延伸は、市の将来像を実現するため重要な個別施策であると私は考えるものであります。

次に、霞ヶ浦二橋の整備促進について質問をいたします。

今回の第2次総合計画前期基本計画に、霞ヶ浦二橋の整備促進について残念ながら一言も触れられておりません。本来であれば、つくばエクスプレスの茨城空港への延伸と同様に、個別施策の公共交通の充実に位置づけられなければいけないのではないかと思いました。そこで、霞ヶ浦二橋につきましては、小美玉市、さらには茨城県の将来を見据えたとき、また、関係市町村の夢と希望を考えたとき、重要な施策であると思います。

霞ヶ浦二橋構想は、平成3年に石岡市、出島村、玉里村、美浦村で準備会が発足したところから始まったと伺っております。平成8年には現在の合併により、11市町村ですが、霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟が設立され、会長にかすみがうら市長、島田市長も副会長として重責を担っていることと思います。関係市町村の県議会議員も顧問として、また県の関係、土木事務所所長も参与として参画しているところでありますことは、既にご承知のとおりだと思います。以来20年間、県においては国に毎年、知事や県議会議長を初め、精力的に要望活動を行っていると伺っているところであります。

今さら言うまでもありませんが、霞ヶ浦二橋は霞ヶ浦の土浦入りと高浜入りの2つの入り江に橋をかけ、北は茨城空港などを経て茨城港常陸那珂港区へ、南は利根川を渡り、幕張新都心までをつなぐという実に壮大な構想であります。準備会が発足した当時の社会経済状況と現在とでは、取り巻く環境が違うのは当然承知はしておりますが、この地域の将来を見据えたとき、霞ヶ浦二橋の整備促進はより一層重要なものになっていると考えるものであります。

また、近年は大きな地震が発生するなど災害が多発する中、首都直下型地震も近年、近い将来高い確率で発生すると危惧されているところであり、首都圏から他県への避難ルートも確立されていない現在、このルートは常磐自動車道に次ぐ重要な避難ルートになり得ると私は考えます。現在、この地域の高度医療施設として重要な役割を果たしております土浦協同病院への緊急ルートとして、小美玉市としても重要なものであります。

現在、玉里地区の大井戸地区に建てられていた霞ヶ浦二橋の看板もぼろぼろになって、今は外されている状況であります。本当にこれでいいのでしょうか。霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟会に加盟している市として、真剣に考えるべきではないでしょうか。

いずれにいたしましても、霞ヶ浦二橋の整備促進はつくばエクスプレスの茨城空港延伸同様、重要な施策であります。ぜひ第2次総合計画前期基本計画の個別施策に位置づけすることを提案いたします。市長の見解を伺います。

以上、4点について答弁を求めます。

企画財政部長 石井議員ご質問の第2次総合計画前期基本計画について、市の将来像を踏まえ、今後の重点施策等をどのように考えているかについてお答えいたします。

まず、1点目の総合計画審議会の開催状況並びに後期基本計画重点施策の検証結果報告についてでありますが、総合計画審議会の開催状況につきましては、昨年12月に第1回目の審議会を実施いたしまして、これまでに3回の審議会を開催し、基本構想素案並びに前期基本計画骨子(案)の協議を行ってまいりました。

また、後期基本計画重点施策に係る検証につきましては、第1回審議会の中で、市民並びに職員アンケート調査、市民ワークショップ、団体ヒアリング、後期基本計画達成度調査の結果をもとに、各基本施策ごとに総合評価として判断し、全体施策の平均では70.9ポイント、重点施策では74.6ポイントとなっており、全体平均を上回る結果となりましたが、施策の達成度並びに市民アンケートによります施策の満足度などを分析しますと、まだまだ事業の継続性は高く、内容の見直しを図り第2次総合計画へ継承していくべきと、第2回審議会におきまして報告させていただき、問題点や課題等について協議をさせていただいたところでございます。

2点目のまちづくりワークショップの活用についてでありますが、昨年10月並びに本年1月の2回開催しております。

まず、1回目のワークショップではテーマを設定し、本市のよいところを出し合い、よりよい方向へ進めるための課題や改善点の洗い出しを行いました。2回目のワークショップでは、1回目の内容を踏まえて市の将来像案について提案していただきました。ワークショップで提案いただいた内容につきましては、基本構想素案並びに基本計画骨子(案)の作成段階で参考にさせていただいております。

3点目の第2次総合計画前期基本計画の重点施策についてでありますが、基本的には基本構想素案で掲げた市の将来像実現に向けて、戦略的な視点のもと、今後5年間においてより重点的・優先的に取り組みを進めていく施策を位置づけるものと考えておりまして、現総合計画の後期基本計画を継承しながらも、新たな政策であります総合戦略ダイヤモンドシティ・プロジェクトとの連動を図ることなど、重点施策の考え方並びに位置づけについて現在検討中であります。

第2次総合計画の策定につきましては、今後とも議員の皆様のご理解とご協力をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

以上で答弁とさせていただきます。

市長 ご苦労さまでございます。

引き続きまして、石井議員ご質問の第2次総合計画前期基本計画について、市の将来像を踏まえて、今後の重点施策等をどのように考えているかについてお答えをさせていただきます。

ご質問の4点目の個別施策についての中で、つくばエクスプレスの延伸でありますが、つくばエクスプレスの茨城空港までの延伸は、空港利用者の拡大はもとよりでございます、現在県南沿線地区に見られますように、土地利用、産業の振興、観光の振興など、先ほど議員がおっしゃったとおり、幅広い分野で著しい発展をもたらし、それに伴う雇用の創出や移住・定住促進につながるものでございまして、地方創生の観点からも大きな期待を寄せているものでございます。

この取り組みについてでございますが、議員ご案内のとおり、総合計画前期基本計画骨子(案)の中で個別施策の公共交通の充実とし、「つくばエクスプレスの茨城空港直結を図るため、関係自治体との連携を深め、要望活動の推進に努めます」と位置づけをしております。

議会におかれましては、いち早く本市議会議長、市村議長の呼びかけで関係自治体6市議会議長の皆さん方が第1回目の会議を開催いたしまして、茨城空港までの延伸の必要性を確認されたことは、まことに心強く、感謝をするものでございます。

こうした動きに歩調を合わせるべく、本市の今後の取り組み方といたしましては、議会の皆様を初め関係機関、関係自治体との協議・調整を図りながら、茨城県との強い連携のもとに、国や事業主体である首都圏新都市鉄道株式会社等へ要望活動を展開できるように努めてまいりたいと考えております。

次に、霞ヶ浦二橋の整備促進についてでございますが、平成8年に関係自治体11市町村で構成される霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟が設立をされ、毎年県議会並びに県関係機関へ陳情のほか、勉強会などを実施しており、事業構想から先に進まない中でも、関係自治体が歩調を合わせ要望活動を行っているところでございます。これまで同様に建設促進期成同盟の中で関係自治体との歩調を合わせ、県への要望活動を継続していくとともに、総合計画への整備促進を図るための要望活動を位置づけをしていきたいと考えておるところでございます。

石井議員ご案内のとおり、明記されておりませんけれども、土地利用構想の中では位置づけはされておるわけでありますので、これからさらに検討していく必要もあるのかなと思っているところでございます。

いずれにしましても、第2次総合計画の策定につきましては、今後とも議員の皆様のご理解とご協力をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

石井旭 ただいま答弁をいただきましたが、前向きなご答弁ありがとうございました。第2次総合計画前期基本計画の策定が順調に進捗されるよう要望いたしまして、私の質問を終わりにいたします。ありがとうございました。


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