●自然災害に対する市の対応について
●総合防災訓練の状況について
●小美玉市におけるがん対策支援について
石井旭 議席5番、石井旭です。
それでは、通告に従いまして、順次質問をいたします。
まず、1点目としまして、自然災害に対する市の対応について伺います。
1月22日の豪雪に対する対応状況と、危機管理体制等について伺います。
1月22日から23日にかけて、低気圧が本州の南海上を急速に発達しながら東北東に進んだため、関東甲信地方を中心に広い範囲で大雪となりました。茨城県では、積雪の深さが、22日には水戸市で19センチ、つくば市で15センチに達したそうです。なお、22日の水戸市での積雪19センチの観測は、1953年の統計開始以来、1月としては積雪量が第1位の値になったとのことです。
茨城県内では、この積雪や路面凍結による転倒などの人的被害や鉄道の運転見合わせ、高速道路や県道の通行どめ、茨城空港発着便に欠航が発生するなど、近年では大変な被害が発生しました。小美玉市においてもかなりの雪が降り、被害が発生していると思います。
そこで、1つ目の質問として、小美玉市における被害状況について伺います。
まず、事故発生、救急車の出動状況はどのようだったか伺います。また、農作物においても被害が発生していると聞いておりますが、特にビニールハウス等の被害状況について伺います。
次に、2つ目の質問として、市道への除雪対応について伺います。
当日は、朝早くから担当課職員が対応されている姿があり、改めて感謝するところであります。
当日は、小美玉市においても近年まれに見る豪雪であり、市道の交通状況も大変だったと思います。事故が発生しないためにも、市道の凍結対策、雪対策は重要であります。特に、通学路の対応については最優先しなければならないと思います。当然、国道や県道等につながる道路や主要道路等、優先順位はあると思いますが、通学路についてどのような優先順位になっているのか伺います。
なぜこのようなことを伺うかといいますのも、世楽から野田に向かう市道小103号線については、残念ながら全く対応がされていなかったのであります。地元としては、地区の予算で道路の雪かき等を行った次第であります。
市では、建設業協会と連携し対策を行っていますが、どのような雪対策の指示になっているのか伺います。具体的には、どのような契約のもと市道の雪かき対策等を行っているのか伺います。
次に、3つ目の質問として、公用車のスタッドレスタイヤの装着状況について伺います。
今回のように豪雪対策、災害発生等につきましては、市民の安全を守るためには、現場に向かう公用車は、当然スタッドレスタイヤの装備は大変重要であると思います。例えば豪雪による災害対策においては、建設部局だけで対応することなく、市全体で対応しなければならない状況になることもあると思います。そういうときに、公用車のスタッドレスタイヤ装着は必要不可欠であり、何事にも早目に準備をしておくことで、安心、安全対策に重要であると思います。
ちなみに、茨城県民のスタッドレスタイヤ装着率は、約35%です。少なくとも、通勤などで毎日運転をされる方は、真冬になる前にスタッドレスタイヤに履きかえているそうです。
このようなことを踏まえ、小美玉市における公用車のスタッドレスタイヤ装着率状況について伺います。
次に、4つ目の質問として、豪雪に対する危機管理体制について伺います。
県内市町村においては、大雪警報発令が次々と発令されておりましたが、小美玉市においてはどのような状況だったのか伺います。
また、県内では豪雪による人的被害も発生しております。小美玉市も大雪警報を発令していると思いますが、発令していれば、発令時と解除時ではどうだったのか、状況を伺います。
また、ライフラインの状況、停電等の災害状況についてもあわせて伺います。
これらを踏まえ、近年まれに見る豪雪状況に対し、災害警戒本部は設置したのか、設置していればその状況を伺います。
以上、4点について答弁を求めます。
危機管理監 石井議員のご質問、自然災害に対する市の対応について、答弁をさせていただきます。
ご質問の1点目、1月22日から23日の大雪警報に関する被害状況につきましては、石岡警察署から、人身事故1件、物損事故11件との報告をいただいております。また、救急車の出動につきましては、22日に歩行中の転倒が1件、その後30日までに、雪の影響と見られる交通事故4件、歩行中の転倒2件の出動との報告をいただきました。農作物につきましては1件の発生で、内容は、約50アールのほうれん草のトンネルが倒壊したことにより、出荷ができなくなる被害で、被害額は茨城県農林漁業被害調査報告要領に基づき算定した結果、219万5,000円となっております。
続いて、2点目の市道の除雪対策としまして、1月22日午後4時の段階で、小美玉市建設業協会に対しまして、夜間並びに翌朝の除雪並びに融雪剤散布に関する協力依頼をお願いするとともに、3班体制で市内道路のパトロールを実施してきました。
ご質問の通学路等への対応、優先順位につきましては、交通量や凍結等の危険要因を判断材料とし、優先順位を決定しており、主要な道路や凍結のおそれのある箇所、坂道等を第一に対応し、次に、通学路ほか交通量の多い箇所や、市民からの連絡箇所への対応といたしました。
また、建設業協会との契約等指示内容に関しましては、災害協定を締結させていただいている小美玉市建設業協会との災害協定に準じ、協会加盟の建設業者が中心となり、いわゆるボランティアで融雪剤散布や除雪作業を実施いただいております。
なお、市民の皆様に一律の対応ができない状況でありましたが、ボランティアでの対応をしていただいたことから、ご理解賜りますようお願いいたします。
3点目の、公用車の冬用タイヤの装着状況につきましては、消防本部、これには消防団も含まれますが、全227台のうち63台、28%の装着率となっております。なお、消防本部保有の緊急車両は、全て冬用タイヤを装着しております。
続いて、4点目の大雪に対する危機管理体制としましては、市の防災計画に基づき、ほかの気象警報、大雨、洪水、暴風と同じく職員が警報解除まで待機しており、ご質問の1月22日から23日に関しましては、午後2時27分大雪警報発令後、警戒本部を設置し、消防本部、石岡警察署と体制の確認を行ってきました。大雪警報の解除が午後11時35分でありましたが、防災管理課2名、管財検査課1名、農政課1名が翌朝まで待機をしております。また、都市建設部においては、午後10時まで待機した後、翌朝の除雪対策として午前6時から作業を行ってきました。
これら気象警報発令時には、消防本部、警察署に警戒態勢をとった旨、連絡し、相互の連絡体制を確認するほか、状況に応じて、県及び気象台、国の機関である常陸河川事務所などと連絡体制の確認を行っています。
なお、今回の大雪警報の際には、午後4時45分には防災行政無線での注意放送及び行政メールでの配信を実施しております。また、教育委員会から小中学校で始業時間を2時間おくらせる対応をとったとの報告をいただいております。電話、電気などについては、断線による停電などの報告はございませんでした。
以上で、自然災害、1月22日の大雪警報に関する市の対応について、答弁を終わります。
石井旭 ただいま答弁をいただきましたが、市道の除雪対応について再質問をさせていただきます。
建設業協会との連携について伺いましたが、先ほどの答弁では、契約のもと除雪作業が行われているのではなく、ボランティアで行われていると伺いました。大変ありがたいことだと思います。
反面、ボランティアであれば、自主的な体制のもと、どうしても会社の近いところから始まるような、中心になるような気がいたします。市内全体に行き渡っているのかが気になるところであります。
お願いの観点から、除雪指示がうまくいっているのか、どのようになっているのか伺います。
答弁も、ひとつもらいまして、また、私は、この建設業界のボランティアにつきましては、道路管理の観点から正式な契約のもと進めてはいかがかと思いますが、その点について考えを伺います。
答弁を求めます。
危機管理監 ただいま、除雪の際の優先道路について再質問いただきました。それにつきまして、お答えしたいと思います。
災害時においては、電気や水道、下水道の施設と同様に、道路の通行の確保が最重要となり、災害時の輸送路などの確保のため、第一次緊急輸送路から第三次緊急輸送路まで、国及び県において指定がされております。市においても、これらを補完し、市内の避難所などへの輸送を円滑に進めるため、市指定の緊急輸送路を昨年度末に指定しています。
災害時は、これらの緊急輸送道路を優先して通行を確保しなければなりませんので、道路を所管する都市建設部とさらに連携を深めるとともに、災害協定を締結している小美玉市建設業協会と、優先する路線や対応方法など、協議をしていきたいと考えております。
除雪作業につきましても、この緊急輸送路を念頭に作業ができるよう協議調整を図っていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
また、契約により費用をお支払いし対応することにつきましては、予算の関係から、直ちに対応することは困難かと思われますが、今後、都市建設部など関係する部署と協議の上、検討させていただきたいと考えております。
以上で、再質問の答弁とさせていただきます。
ご理解のほど、よろしくお願いします。
石井旭 いずれにいたしましても、今回のような災害対策につきましては、市民一丸となって協力体制のもと対応しなければならないことと思います。
災害に強い、住んでよかった小美玉市を目指し、取り組んでいただきたいことをお願いいたしまして、1点目の質問を終わります。
次に、質問の2点目として、去る11月18日に行われました総合防災訓練の状況について伺います。
当日は、朝8時30分から防災無線による訓練開始の放送があり、総合防災訓練が始まりました。避難行動訓練や、会場型訓練として初期消火訓練、避難所体験訓練、危険物除去訓練やヘリコプターによる負傷者救出、搬送訓練など、多くの訓練が実施されました。また、展示体験ブース等も設けられ、煙体験ハウス、AED操作体験等も実施されました。
参加人数がどのくらいだったかはわかりませんが、少ないのではないかと感じました。それには、やはり時期的なものもあるような気がしますので、検討が必要ではないかと思います。
これらの訓練は、災害時における最悪のケースを想定していないものが多く、限られた参加者がシナリオどおりに行動できればよしとする傾向が見受けられます。例えば、最近いろいろなところで実施をしているシェークアウト地震訓練等を取り入れた、夜間、電気を1時間程度とめ、携帯電話も使えない状態にするなど、より現実味のある防災訓練を実施しているところもあります。そうした観点から、訓練のあり方を見直すことも必要ではないかと思います。
そこで、1つ目の質問として、今回の総合防災訓練の結果を踏まえ、どのような課題があったか伺います。
次に、2つ目の質問として、これらを踏まえ、訓練の見直しについてあわせて提案をさせていただきます。
まず、中学生などの学校や地域との防災訓練への参加について考えを伺います。
東日本大震災では、中学生が子供たちの手をとり誘導し、避難するなど、大人にかわって活躍したということをネットで見たことがあります。私は、とても感動したことを思い出します。
最近では、総合防災訓練で中学生が参加して行っている自治体もふえてきているようです。目的は、一定の体力と判断力のある中学生が、災害時の地域防災の担い手として期待をされているからです。平日の昼間に災害が発生した場合には、働いている人などが地域におらず、高校生も地域から離れています。そういうことからも大切な訓練だと思います。
小美玉市においても、ぜひこのような訓練を取り入れていただきたいと思い、提案をさせていただきますが、考えを伺います。
次に、シェークアウト訓練の実施について伺います。
シェークアウト訓練は、アメリカなどの世界各国で行われる大規模な地震防災訓練が始まりだそうです。姿勢を低く、頭を守る、揺れがおさまるまでじっとしているという、身を守る基本的な行動を、学校、職場、外出先などで一斉に実施する訓練であります。
ぜひ、このような訓練を取り入れていただきたいと思い、提案をさせていただきますが、考えを伺います。
最後に、図上訓練の実施について伺います。
県は、2月21日、地震、津波や原発事故を想定した防災図上訓練を県庁で実施したと、茨城新聞に掲載されておりました。職員のほか、自衛隊や防災関係者140人が参加し、災害対策本部の適切な運営とともに、被害状況の情報収集や迅速な初期対応を確認したとの記事でした。
訓練は、県北部を震源とするマグニチュード7.3の地震により、県内で最大震度6強を観測、広い範囲で激しい揺れに見舞われ、通信機関やライフラインが被害を受け、日本原子力発電東海第二原発で電源が喪失するなどの想定で行われたそうです。参加者にシナリオを知らせないブラインド方式で実施したそうです。
災害本部事務局長を務めた県防災指揮管理局長は、「訓練でできないことは本番でもできない。今後も訓練を積み重ね、実践的な能力を身につけ、災害に備えたい」とのコメントがありました。
ぜひ、小美玉市でもこのような訓練を取り入れていただきたいと思い提案をさせていただきますが、考えを伺います。
以上、答弁を求めます。
危機管理監 石井議員ご質問の平成29年実施の防災訓練における結果と課題について、答弁をさせていただきます。
防災訓練の実施に関しましては、議長を初め、議員の皆さんのご臨席を賜り、ありがとうございました。
昨年度は雨天のために中止にしたことから、雨天を想定し、体育館を活用した避難所体験を加え、市及び社会福祉協議会職員の非常参集訓練を行ったほか、消防本部においても全職員に情報伝達訓練を実施してきました。
避難所体験訓練では、新聞紙での簡易スリッパの作成や、段ボールベッドの組み立て、間仕切りの設置を行い、参加した行政区の区長さんなどから好評をいただいております。
今後の課題としては、総合型の防災訓練は見学することがメインとなるため、以前に実施した市民参加型のほうが現実的ではないかとのご意見をいただいておりますので、総合型か市民参加型の防災訓練を隔年で行うなど、検討を行うとともに、会場地の選定、区長会を初めとした関係団体、協力機関のご意見を早い時期に伺いながら、次年度以降の防災訓練について、より多くの方が参加できる訓練の計画をしてまいりたいと考えております。あわせて、市の職員においても防災訓練は非常に重要な場と考えておりますので、災害現場の確認訓練や避難所の開設を見込んだ点検訓練、防災無線などを活用した訓練の実施などを考えていきたいと思います。
今後も、防災訓練を含めた防災対策について努力していきまして、深いご理解とご支援をお願いします。
続いて2点目、防災訓練の見直しについて答弁させていただきます。
ご提案のあった防災訓練につきましては、参加者や参加行政区から事後アンケートにご協力いただき、訓練に関しましては、おおむね「よい」とのご意見をいただいております。
しかしながら、その反面、災害対応は地域単位で実施したほうが現実的であり訓練になっていないとのご指摘もありますので、区長会やまちづくり組織などの地域団体の皆様の意向を確認しながら、小学校区単位などでの実施を追及していきたいと考えております。
また、シェークアウト訓練の実施についても、ご提案のとおり防災訓練に合わせ、実施を検討していかなければならないと考えております。
図上訓練につきましては、これまで行ってきた避難所運営訓練に加え、主に災害対策本部の運営を想定し、地域の実状に合わせた災害図上訓練、通称ディグ訓練の実施ができるか検討を行いたいと考えております。
災害図上訓練は平成27年度に行っておりますが、さらに地域の実状に沿い、より実践的な訓練を目指していきたいと考えておりますので、今後ともご指導、ご協力をお願いいたします。
なお、小中学校と連携した防災訓練に関しましては、小学校区を対象とした防災訓練を実施する際に、参加、協力を呼びかけるとともに、市内16の小中学校では独自に防災訓練等を実施しており、今後連携が可能か協議を行っていきたいと考えております。
最近では、2月26日に玉里中学校で弾道ミサイル発射を想定した避難訓練を実施しており、その際に、防災管理課職員がJアラートについて講話を行ってきました。
防災意識を高め、災害時に対応するには、地域の皆様のご協力とご理解が不可欠となりますので、日ごろから啓発を推進するとともに、より実践的な訓練を計画していきたいと考えておりますので、今後とも力強いご支援、ご協力をお願いし、答弁を終わらせていただきます。
石井旭 1点だけ再質問をさせていただきます。
再質問というか要望になってしまうかもしれませんが、防災訓練を市内全体でなく地区ごとに実施してきめ細かく訓練をしてはいかがかと思いますが、答弁を求めます。
危機管理監 防災訓練に関する時期について、再質問をいただきました。
開催時期につきましては、総合型を考えますと、ほかの市の行事との調整、準備などから、これまでと同様秋ごろになってしまうと考えておりますが、小学校区を単位とした防災訓練になりますと、訓練の実施内容にもよりますが、これまでより早い時期の実施も可能ではないかと考えられます。
区長会や小学校区単位のコミュニティ組織、小学校など、協力をいただかなければならない団体の皆様とご協議をさせていただき、多くの方が参加できる体制づくり、地域のご要望、また地域に合った防災訓練の実施を追及していきたいと考えておりますので、その際には、ご支援、ご協力をお願いしたいと思います。
石井旭 ありがとうございました。
いろいろと提案をさせていただきましたが、災害に強い小美玉市を目指し、安心、安全なまちづくりに取り組んでいただきますことを要望し、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
石井あきら事務所
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